無人航空機操縦者技能証明 実地試験実施細則(回転翼航空機・マルチローター)|令和7年12月5日改正反映

一等・二等 無人航空機操縦士 実地試験 3Dフライトビジュアライザー

実技試験の全科目(基本+夜間・目視外・25kg以上の限定変更)の飛行経路・高度・機首方向・緊急操作を3Dアニメーションで再現。減点区画・不合格区画は飛行フェーズに応じて明滅し、「いま適用されている区画」が一目で分かります。ドラッグで視点回転、ホイール/ピンチで拡大縮小。
区画はフェーズにより適用が変化します(適用中=濃く表示/対象外=薄く表示)
「▶ 再生」で開始します
高度 0.0 m 経過 0:00 位置安定機能
不合格区画 減点区画 着陸・ホバリング区画
濃く点灯している区画のみが現在のフェーズで適用中 
⚠ 緊急事態発生
機体カメラ映像(受験者はこの画像のみで操縦)
減点区画(進入で5点減点) 不合格区画(進入で不合格) 着陸・ホバリング区画(逸脱で5点減点) 飛行経路/軌跡 ▲=機首方向 試験員補助員(区画進入を試験員へ通知) 地面グリッド=1m方眼

減点区画・不合格区画のフェーズ別適用

区画は常に有効なのではなく、飛行フェーズごとに適用の有無が切り替わります。緊急着陸を伴う科目(一等:8の字・円周/二等:異常事態における飛行)については細則に次の表が明記されています。ビジュアライザーではこの表に沿って区画を明滅させています。

飛行フェーズ 飛行空域逸脱
(不合格区画)
飛行経路逸脱
(減点区画)
飛行経路逸脱
(ホバリング・着陸時の定められた区画※)
離陸 〜 離陸地点上空(ホバリング位置までの飛行)
ホバリング時
ホバリング終了後 〜 緊急着陸の指示までの飛行
緊急着陸の指示後 〜 着陸地点上空までの飛行
(緊急着陸時は減点区画無効)
着陸地点上空 〜 着陸までの飛行

※ 定められた区画=離着陸地点中心から直径2m(25kg以上の限定変更のみ直径5m)の円。機体の半分以上の逸脱で5点減点。
そのほかの主な適用例外: ①スクエア飛行・異常事態における飛行では離着陸地点(H)⇄A地点間の移動時は減点区画無効 ②減点区画への飛行区画ごとの初回進入は、通知後概ね2秒以内に経路復帰すれば減点なし  ③目視外飛行のホバリング時は不合格区画を設定しない(一等・二等の目視内限定変更)  ④一等ピルエットホバリングは離発着場中心から半径1.5m(減点)・2.5m(不合格)の同心円で判定(25kg以上は2.5m/6m)。

一等と二等の違い(総括)

最大の違いは想定する飛行の前提です。二等は「立入管理措置を講じた上で」(第三者が立ち入らない環境)、一等は「立入管理措置を講ずることなく」(第三者上空を含む、いわゆるカテゴリーⅢ相当)の飛行を安全に行える能力を確認します。このため一等は合格基準・操縦難度とも一段高く設定されています。

ひとことで言うと: 二等=位置安定機能ON(自動安定あり)での確実な基本操縦+異常時対応、一等=基本科目からGNSS等OFF(手動安定化)で、高度変化・ピルエット・緊急着陸を含むより高精度な操縦が要求されます。
項目一等無人航空機操縦士二等無人航空機操縦士
想定する飛行 立入管理措置なしで行う飛行(第三者上空を含む)を安全に実施する能力を確認 立入管理措置ありで行う飛行を安全に実施する能力を確認
合格基準 100点持ち点の減点式で80点以上 100点持ち点の減点式で70点以上
位置安定機能
(GNSS・ビジョンセンサー等)
基本科目からすべてOFF(手動での位置保持が前提)
※目視外限定変更のスクエア飛行のみON
基本はスクエア・8の字ともON
「異常事態における飛行」のみOFF
実技科目(基本) ① 高度変化を伴うスクエア飛行(1.5m⇄3.5m)<6分>
② ピルエットホバリング(約20秒で1回転)<3分>
③ 緊急着陸を伴う8の字飛行<5分>
① スクエア飛行(高度3.5m一定)<8分>
② 8の字飛行(連続2周)<8分>
③ 異常事態における飛行(直線往復+緊急着陸)<6分>
高度変化・回転操作 スクエア飛行中の上昇・下降、ピルエット(16秒未満/26秒以上は減点)など複合操作あり 基本科目では一定高度。回転(ピルエット)科目はなし
緊急事態対応 GNSS等OFFの8の字飛行中に緊急事態→その場ホバリング→高度維持のまま最短経路で緊急着陸 GNSS等OFFの直線飛行中(機首固定の側方移動)に緊急事態→同様に緊急着陸
机上試験 5問/10分(誤答・未回答は1問5点減点) 4問/5分(同左)
風速計測 各科目開始前に必ず計測 密閉建築物等の明らかに風の影響がない屋内では計測不要
共通事項 試験構成(机上→口述〔飛行前点検〕→実技→口述〔飛行後点検・記録〕→口述〔事故・重大インシデント〕※基本のみ)、一発不合格項目(墜落・衝突・制御不能、不合格区画進入、制限時間超過、危険な飛行、不正行為等)、減点区画進入5点・ふらつき等1点といった減点体系は両等級で共通

※ 本改正(国空無機第298768号)は令和8年6月5日施行。第Ⅶ章の準用規定により、登録講習機関の修了審査にも読み替えのうえ適用されます。

限定変更(夜間・目視外・25kg以上)の違い

限定変更一等二等
昼間飛行の限定変更
(夜間・150ルクス以下)
高度変化を伴うスクエア飛行+緊急着陸を伴う8の字飛行(いずれもGNSS等OFF) スクエア飛行(ON)+異常事態における飛行(OFF)
目視内飛行の限定変更
(目視外・カメラ画像のみ)
スクエア飛行(ON・高度2.5m→3.5mの変化あり)+異常事態における飛行:目視外ホバリング10秒後、カメラで安全確認しながら左右いずれかの緊急着陸地点へ移動して着陸(OFF) スクエア飛行(ON・高度一定)+異常事態における飛行:目視外ホバリング10秒後、目視内に戻って着陸(OFF)
最大離陸重量25kg未満の
限定変更(25kg以上機体)
高度5m⇄10mのスクエア+ピルエットホバリング+緊急着陸を伴う円周飛行(正2周+逆1周以上、直径約10m)/すべてGNSS等OFF、減点区画2.5m・不合格区画6m・着陸区画直径5m スクエア(高度5m一定・ON)+円周飛行(正逆各2周・ON)+異常事態における飛行(OFF)/減点区画2.5m・不合格区画6m・着陸区画直径5m

※ 図・寸法・タイミングは細則の記載をもとにした概念図であり、実際の試験実施要領・採点は原文(実地試験実施細則)が優先されます。夜間シナリオは150ルクス以下の暗所を、目視外シナリオは機体カメラ映像(画面右下)を再現しています。